日本ギャスケル協会

大 会

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36
 

第36回大会(予告用) 
日時: 2024年10月05日(土) 午後1時より
会場: 日本大学文理学部 本館一階ラーニングコモンズ

第35回大会 
日時: 2023年10月08日(日) 午後1時30分より
会場: 同志社大学今出川キャンパス 良心館401教室

第34回大会 
日時: 2022年10月01日(土) 午後1時より
会場: 日本赤十字看護大学(広尾キャンパス)205教室(オンラインで中継予定)

第33回大会 
日時: 2021年10月09日(土) 午後1時より
会場: オンライン会議システム(Zoom)

第32回大会 
日時: 2020年10月10日(土) 午後1時より
会場: オンライン会議システム(Zoom)

第31回大会 
日時: 2019年10月05日(土) 午後1時より
会場: 実践女子大学 渋谷キャンパス 603 教室 (アクセスマップ

第30回大会
日時: 2018年10月06日(土) 午後1時より
会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス 9 号館 5 階 第一会議室(アクセスマップ

第29回大会
日時: 2017年09月30日(土) 午後1時より
会場: 熊本大学・ 黒髪北地区 くすの木会館(1階)(交通アクセス

第28回大会
日時: 2016年10月1日(土) 午後1時より
会場: 東北大学・東京分室(東京駅・サピアタワー) (交通アクセス

第27回大会
日時: 2015年10月3日(土) 午後1時より
会場: 名古屋大学東山キャンパス(文系総合館カンファレンスホール) (交通アクセスキャンパスマップ

第26回大会
日時: 2014年10月4日(土) 午後1時より
会場: 明治大学(リバティータワー1084号室) (会場へのアクセス

第25回大会
日時: 2013年10月5日(土) 午後1時より
会場: 中央大学 駿河台記念館 510号室 (会場へのアクセス

第24回大会
日時: 2012年10月6日(土) 午後1時より
会場: 中京大学5号館2階3番教室 (会場へのアクセス

第23回大会
日時: 2011年10月2日(日) 午前10時より
会場: 江戸川大学A8F第1会議室
第22回大会
日時: 2010年10月3日(日) 午前10時より
会場: 実践女子大学香雪記念館大教室
第21回大会
日時: 2009年10月4日(日) 午前10時より
会場: 日本大学法学部10号館1011講堂



第20回大会

日時: 2008年9月28日(日) 午前10時より
会場: 神戸大学国際文化学部E棟4F会議室
〒657-8501神戸市灘区鶴甲1丁目2-1 TEL 078-881-1212 (大代表)
総合司会:矢次綾(宇部工業高等専門学校)
開 会:10:00
開会の辞: 日本ギャスケル協会会長 鈴江璋子(実践女子大学名誉教授)
研究発表:10:15~11:45

  1「『ルース』にみる看護と感化力:『荒涼館』との比較をつうじて」
   西垣 佐理 (同志社大学嘱託講師)
   司会:田村真奈美(豊橋技術科学大学)

  2「ギャスケルにふれて――カノンへのもどりかた、カノンの先の先への進みかた――」
    栂 正行(中京大学教授) 
   司会:廣野由美子(京都大学大学院教授)
総会:11:45~12:30  司会 事務局長 諸坂成利(日本大学教授)
シンポジウム:13:30~15:45
   「伝記文学とギャスケル」
    司会・講師:宮丸裕二(中央大学准教授)
    講師: 市川千恵子(釧路公立大学准教授)
         光沢隆(名古屋大学非常勤講師)
講 演:16:00~17:30
    「写真で綴るギャスケルの生涯」
    講師:大野龍浩(熊本大学教授)
    司会:松岡光治(名古屋大学教授)
閉 会:17:30

懇親会:18:00   国際文化学部生協食堂にて(会費3000円)



第19回大会

 

  • プログラム

    総合司会: 島高行(実践女子大学准教授)


    10:00
    開会の辞 日本ギャスケル協会会長 鈴江璋子(創価大学大学院客員教授)

    10:15-11:45
    研究発表

  司会  大野龍浩(熊本大学教授)
  発表者 長浜麻里子(東京農業大学非常勤講師)「ルースと自然」

  司会  市川千恵子(釧路公立大学准教授)
  発表者 加藤匠(明治大学非常勤講師)「編集長ディケンズから見たギャスケル」

11:45-12:30
総会 司会 事務局長 諸坂成利(日本大学教授)

 13:30-15:45
 シンポジウム「ギャスケルと演劇的要素」
  コーディネーター:金山亮太(新潟大学准教授)
  パネリスト:金山亮太(新潟大学准教授)「血と汗と涙 -- ギャスケル夫人かく戦えり」
        新井潤美(中央大学教授)「舞台の外の演劇 -- ギャスケルの小説における演劇性」
        野田学(明治大学教授) 「コミックマンという逸脱 -- ディオン・ブシコーのメロドラマ」

16:00-17:30
講演

  司会  直野裕子(甲南女子大学教授)
  講演者 足立万寿子(ノートルダム清心女子大学教授)「『妻たちと娘たち』をめぐって」

18:00-
懇親会 (駿河台記念館内「レストラン・プリオール」にて)

 

第18回大会

 

  • プログラム

    開 会(10:30) 

    総合司会 木村 正子(京都女子大学非常勤講師)

    開会の辞 日本ギャスケル協会会長 鈴江璋子(創価大学大学院客員教授)

  • 研究発表(10:40)

    司会 松岡光治(名古屋大学大学教授)

    1 川村恵子(東京大学大学院生)

      「『従妹フィリス』と『クランフォード』に見る19世紀郵便制度と時間空間概念の変化」

    2 松村豊子(江戸川大学教授)

      「私的空間の共有 -- 『妻たちと娘たち』を中心に」

    総会 11:40 ~ 12:20 報告・審議

( 昼 食 )

シンポジウム(13:20 ~ 15:20)

「ギャスケル文学の男性キャラクターのあり方」

司会・講師 阿部美恵(松蔭大学教授)

「"The Half-Brothers" についての一考察 -- "Brother Jacob との比較において」

講師 関口章子(北里大学非常勤講師)

「『女だけの町』を色取る男の価値」

講師 島高行(実践女子大学助教授)

「アマゾン族の影の下に」

講師 宇田朋子(聖徳大学短期大学部助教授)

「幸せな老後」

講 演  (15:30 ~ 17:00)

司会 足立萬寿子(ノートルダム清心女子大学教授)

講演 岡照雄(京都大学名誉教授)

題目 「Samuel Pepysの日記で見るオランダ艦隊のChatham軍港攻撃 -- 『シルヴィアの恋人たち』第五章、第三十八章への注釈として」

 

懇親会  (18:00 ~ ) 大会会場にて

 

第17回大会

  • 日時:2005年10月2日(日) 午前10時30分より
  • 会場:早稲田大学(西早稲田キャンパス) 国際会議場(第二会議室) (新宿区西早稲田1-20-14)
  • プログラム

    開 会(10:30) 

    総合司会 宮丸 裕二 (中央大学専任講師)

    開会の辞 山脇 百合子(日本ギャスケル協会会長)

    研究発表(10:40)

    司会 金丸 千雪(九州女子短期大学教授)

    1  木村 正子(京都女子大学非常勤講師)

    「 “ The Grey Woman” における母と娘の物語 」

    ヒロインの結婚で終わる典型的なロマンス・プロットに一石を投じる Elizabeth Gaskell は、男性優位社会の隙間をついて、その支配を逃れる女性たちの物語を紡いできた。ゴシック短編小説   “The Grey Woman” では、殺人鬼の夫から逃げるため、ヒロイン Anna と侍女 Amante は、夫婦の偽装、男装、重婚など、社会規範を破ることによって生きのびる道を見いだす。これは、男性が社会と家庭とに果たす役割が男性にとって本質的なものではなく恣意的なものであること、同時に、女性の生を閉塞的なものにする原因が社会のシステムにあることを問題提示する。しかし夫のもとから逃げた Anna は解放されたと言えるのか、また Anna の娘 Ursula は母の経験をどのような形で受け継ぐのか。本発表では、 Amante と Anna 、 Anna と Ursula という二組の母娘関係を検証しながら、母から娘に受け継がれる物語について検証したい。

    2  長瀬 久子(静岡県立大学助教授)  

    「シャーロット・ブロンテを書くギャスケル」

      ギャスケルは『シャーロット・ブロンテ伝』を書いて、「悲劇の聖女ブロンテ」伝説が生まれる原因を作ってしまったが、彼女たちの交友を取り巻く伝説はそれだけではない。かなり最近まで、あるいは現在でも「ブロンテとギャスケルの麗しい友情」伝説や「友情の権化ギャスケル」伝説とでもいえそうなものがふたりの関係の周囲には揺曳して、彼女たちの関係を見極め難いものにしていた。しかし、ふたりは決して不動の友情の絆で結ばれていたわけではないようである。書簡からは、さほどギャスケルに関心のないブロンテと、愛するよりはブロンテを書くことに熱中するギャスケルが見えてくる。本発表ではふたりの書簡を読み比べ、その交友の軌跡を跡づけたい。

    総会 11:45 ~ 12:15  報告・審議

( 昼 食 )

シンポジウム(13:20 ~ 15:20)

「ギャスケル文学から学ぶもの」

司会 東郷 秀光 (慶應義塾大学名誉教授)

女性がおかれた困難な境遇に対する関心がギャスケル文学の特徴の一つです。これは Mary Barton から Ruth North and South Sylvia's Lovers に至るまで明らかです。ここでは著者は問題を読者に訴えているように見えます。しかし最後の作品 Wives and Daughters では問題性は姿を消しています。ギャスケル文学の中心はどこにあるのでしょうか。短編、伝記、長編からこの点に迫ってみたいと思います。

1 講師 多比羅 眞理子(実践女子大学非常勤講師)

「「リジー・リー」― 代弁者から共感者へ」

『メアリー・バートン』で作家としてデビューを飾ったギャスケルはその序で、労働者たちの苦難をあるがままに描き、彼らの代弁者になることを使命としたと語った。この後多くの短編、長編を書き続けるのだが、代弁者としての彼女の役割は徐々に変化を見せ、登場人物に寄せる深い彼女の共感が作品を支えている。この変化を初期の短編「リジー・リー」を中心に探ってみる。

2 講師 山脇   百合子(実践女子大学名誉教授)

「『シャーロット・ブロンテの生涯』- ギャスケルの共感と観察」

ギャスケルは『シャーロット・ブロンテの生涯』において、完全に自分自身を消し去っている。しかし皮肉なことに消滅していると思われる作家ギャスケル自身の「人間像」は、作品全体の中に輝き光っている。『シャーロット・ブロンテの生涯』は、ギャスケルがシャーロットの生き方に共感して書かれたものであるが、ギャスケルはシャーロットの生き方について語りながら、ギャスケル自身を語り、人間の真実の生き方について語るという客観的冷徹な観察を通して人生哲学的理念を披瀝している。

3 講師 東郷 秀光 (慶應義塾大学名誉教授)

「『妻たちと娘たち』- 日常生活が人生のすべて」

ギャスケル夫人は主人公たちの置かれた状況を際立った形で描いてきました。しかし最後の『妻たちと娘たち』では日常生活を描き、この日常生活がすべてを包みこんでおります。この作品では著者は問題から退いたのではなく、円熟した目で見ているのです。そして変わろうとする時代の中で、悲しみ、少女から大人への成長、結婚、誠実さ、生活への理想などが描き出されます。平凡な日常に何を見るかが作品評価の鍵になります。

 

講 演  (15:30 ~ 17:00)

司会   木村 晶子(早稲田大学教授)

講師 Graham Law (早稲田大学教授)

  “Other Tales: On the Shorter Fiction of Gaskell and Collins ”

懇親会  (18:00 ~ ) イタリアンレストラン「アットン」(国際会議場裏)

 

 

 

第16回大会
 (ディケンズ・フェロウシップ日本支部、日本ギャスケル協会 合同大会)

  • 日時:2004年10月3日(日) 午前10時30分より
  • 会場:大手前大学 (西宮キャンパス)
    (〒662-8552) 西宮市御茶屋所町 6-42 (阪急電車「夙川」下車徒歩10分)
  • プログラム

    開 会(10:30) (A-44教室)

    司  会 小池  滋 (東京都立大学名誉教授)

    開会の辞 山脇百合子 (日本ギャスケル協会々長)

    歓迎の挨拶 川本 皓嗣 (大手前大学長) 

    研究発表(10:50)

    第1室 A-32教室 (ディケンズ・フェロウシップ日本支部)
    司会 植木研介(広島大学)

    1 中島彰子 (大手前大学大学院)

    Hard TimesにおけるSissy Jupeの役割」

    2 玉井史絵(同志社大学)

    The Old Curiosity Shop―都市と農村、そして帝国」

    第2室 A-31教室 (日本ギャスケル協会)
    司会 林 芳子 (神戸女子大学)

    1 宮丸裕二 (早稲田大学非常勤講師)

    「小説化される人生―伝記作家としてのギャスケル」

     伝記である以上、形式的には歴史的な記録である『シャーロット・ブロンテの生涯』を文学作品として読むことを、本発表では試みる。本作の受容のあり方と、用いられている文体、執筆過程の各側面から分析することで、記録文学である伝記というジャンルが、虚構の物語文学の枠組みにどの程度まで依存していたのかを考察するとともに、そこに照らし出されるヴィクトリア朝時代に共有されていた人の一生の理解様式の一端を明らかにしたい。

    2 金丸千雪(九州女子大学) 

    Cousin Phillis における身体と言語:「他者」の役割」

     Cousin Phillisは、田園生活の平和な「旧世界」と産業社会の到来を告げる「新世界」が向き合った時間を、若いPhillisの心の成長を交えて詩情豊かに描き出している。多くの批評家は、失恋という試練を乗り越えようとするヒロインPhillisの決意や、親からの精神的な自立に注目する。しかし、失意のPhillisを行動または洞察へと促す引き立て役として副次的な人物たちが機能を果たしている点は、ほとんど論じられていない。主要人物たちとは異なり、社会の周縁に位置する「他者」は、知識を学ぶために必要な書き言葉を知らない。彼らを含む共同体があるからこそ、Phillisの身体は癒される。様々な矛盾や葛藤が男女に与える身体的苦痛が、Holman家の下で働く人々相互を愛情によって結びつけている。「他者」の役割を身体と言葉をキーワードとして考察するのが、本発表の目的である。


    ( 昼 食 )


    シンポジウム(13:00) (A-44教室)

     「社会小説家としてのディケンズとギャスケル」

    司会・講師 西條隆雄 Dombey and Son を中心に (甲南大学)    
    講師 足立万寿子 Mary Barton を中心に (ノートルダム清心女子大学)    
    講師 田中孝信 Hard Times を中心に (大阪市立大学)    
    講師 閑田朋子 North and South を中心に (日本大学)

    総 会(15:15) ディケンズ・フェロウシップ日本支部総会 (A-32教室)

    日本ギャスケル協会総会 (A-31教室)

    講 演(16:15) (A-44教室)

    司会 松岡光治 (名古屋大学)

    講師 Dr. Alan Shelston (Manchester University)

    "The Eagle and the Dove: Dickens, Mrs Gaskell and the Publishing Culture of the Mid-Nineteenth Century"

    閉会の辞

    西條隆雄(ディケンズ・フェロウシップ日本支部長)

    懇親会(18:00) (大手前大学アートセンター)

    司会 松村昌家 (大手前大学)

    大会への出欠、昼食、懇親会参加をご希望の方は、プログラムに同封いたしました葉書で、9月14日までに必ずご返事くださいますようお願い申し上げます。なお、昼食、懇親会のキャンセルは、会場校の迷惑になりますので、ご変更がある場合は、一週間前までに事務局にご連絡ください。

    * 一般の方の来聴も歓迎します。

東海道新幹線時刻表

 

第15回大会

  • 日時:2003年10月5日(日) 午前10時30分より
  • 会場:実践女子大学・本館AVホール

    (〒191-8510) 東京都日野市大坂上4-1-1

  • プログラム

    総 会(10:30)

    総合司会:諸坂成利(日本大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:多比羅眞理子(日本ギャスケル協会事務局長)

    研究発表(11:00)

    司会:島 高行(実践女子大学)

    1 越川菜穂子(甲南女子大学大学院)

    Cousin Phillis における Paul と Phillis の成長について」

    この小説では、Phillis と Paul の成長と自立が語られている。父親は子どもの男あるいは女としての心理的な自立を促す役割をもつが、Phillis の場合、Holman がそれを果たせず、 Paul と Betty が代行するかたちになっている。Holman が Phillis に〈父〉として接し、娘に費やしている異性感覚を妻に向けていたら、Phillis は親子関係のなかで、目標とする女性像をつかむことができただろう。

    2 長浜麻里子(東京農業大学)

    「ギャスケルの " Sketches among the Poor" について」

    1837年1月号の Blackwood's Edinburgh Magazine に掲載された“Sketches among the Poor”は、Crabbe の詩の様式で書かれたということであるが、George Crabbe の詩は、それから8年余り後に執筆されることになった Mary Barton にも4篇引用されている。Gaskell が関心を抱いたのは詩の形式だけではなかったのではないか。本発表では、143行にわたる“Sketches among the Poor”の誕生の背景を探りつつ、この詩作の意味を再考察していきたい。

    3 中村みどり(実践女子大学)

    「現代における『ルース』の価値」

    『ルース』は、出版当時タブーであった「堕ちた女」という問題を正面から取り上げ、堕ちた女に更正の機会を与えるよう主張した作品として高く評価されている。一方、堕ちた女の窮状や贖罪の生涯を描くストーリーは、性革命を経た今日では、社会記録としての価値を帯びている。本発表では、ギャスケルが堕ちた女の救済の主張を環境、心理、因習という三つの側面から展開していることに着目し、『ルース』の普遍的価値を探りたい。

    シンポジウム(13:00):「Sylvia’s Lovers にみる女性・小説・歴史」

    司会:木村晶子(早稲田大学)

    作者自身が「私が書いた中で、一番悲しい物語」と語ったように、ギャスケルが亡くなる2年前の1863年に出版された、Sylvia's Lovers (『シルヴィアの恋人』)は、完成された長編小説としては最後の作品であり、ギャスケルの小説の中で最も悲劇的な色彩の濃いものである。これまでの批評研究においては、それほど高く評価されなかったが、近年、再評価の声が最も高い作品でもあるだろう。

    ギャスケルは、1859年、二人の娘と共に、イングランド北部ヨークシャーの海岸の保養地であると同時に捕鯨基地でもあった港町、Whitbyに二週間程滞在し、地元の人々の話や過去の事件から、この作品の着想を得た。WhitbyはMonkshavenという架空の港町に置き換えられ、舞台設定は、作品執筆時よりほぼ60年前、フランス革命後の1790年代となっている。ギャスケルの歴史に対する興味は、Salemの魔女裁判を題材にした中編、Lois the Witch (『魔女ロイス』)などからもうかがえるが、Sylvia’s Loversは、より本格的な歴史小説であり、プレスギャングと呼ばれた強制徴兵の悲劇という大きな歴史的事件が、それに翻弄される人々の日常のドラマや家庭の悲劇という形で描かれている。

    今回のシンポジウムでは、各発表者のさまざまなアプローチによって、この歴史小説の豊かさを探ってみたいと思う。「歴史」をキーワードに、作品に描かれた、三世代にわたる登場人物の女性たちの時間、作品の題材となった18世紀末の時間、ギャスケルが執筆していたヴィクトリア朝中期の時間というように、異なった時間軸を作品の中から作品の背景へと拡大しつつ、文学における時間と空間、歴史とジェンダー、国家と個人など、多様な問題点を浮かび上がらせてみたい。

    1 講師:木村正子(関西大学大学院)

    「母と娘の物語――語られるものと語られないもの」

    ギャスケルは、ヴィクトリア朝の家父長制度による家族関係とは一線を画した、女性だけのコミュニティーによる母子関係を開拓した。しかしこの視点で語ることは、実際に母親もしくはその代理になることを前提とするゆえに、女性の活動領域を狭めてしまう危険性も兼ね備える。本発表では、シルヴィア母娘三代と、周囲の女性たちを取り上げながら、女性の物語がどのように語られ、それゆえに何が語られないのかを論じてみたい。

    2 講師:石塚裕子(神戸大学)
    「歴史小説としての Sylvia's Lovers

    1859年、C. DickensはA Tale of Two Citiesを発表し、さらに若手の George Eliot は Adam Bede を書きと、これが Gaskell を刺激し、Sylvia's Lovers を描かせるきっかけになったと言われているが、本シンポジウムでは、歴史小説の舞台となったフランス革命、とりわけ海軍の問題点を中心として取り上げる予定である。 さらにはその歴史小説への取り組み方、過去 "then" と現在 "now"を考えてみたい。

    3 講師:市川千恵子(埼玉大学)
    「国家政策とジェンダー」

    ギャスケルは過去の非道な強制徴兵制度を題材に、19世紀中葉の国家政策を批判する。英国がフランス、及びトルコと同盟を結び、地中海において勢力を拡大するロシアと戦ったのがクリミア戦争(1853-56)である。また、1850年代には女性 に不利な財産法に関する議論が活発になった。こうした歴史的背景を視野に入れながら、本発表ではシルヴィアと彼女をめぐる二人の男性の半生を通して、国家政策とジェンダーの関係について考察したい。

    講 演(16:00)

    司会:長瀬久子(静岡県立大学)

    鈴江璋子(実践女子大学名誉教授)

    Sylvia's Lovers: 北のゴシック」

    懇親会

    懇親会は当日5時30分からカルパーラにて行います。会費は4,000円です。出席を希望される方は、同封の葉書で9月15日(月)までにご連絡ください。尚、大学周辺にはレストラン等がありませんので、昼食(幕の内弁当・飲み物、予価1,000円)を希望される方も、同じ葉書でお知らせください。

    * 一般の方の来聴も歓迎します。

東海道新幹線時刻表

第14回大会

  • 日時:2002年10月6日(日) 午前10時より
  • 会場:大手前大学(西宮キャンパス)・本館A棟22教室
    (〒662-0961) 西宮市御茶家所町 6-42
  • プログラム

    総 会(10:00)総合司会:小柳康子(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:多比羅眞理子

    研究発表(10:30)

    司会:石塚裕子(神戸大学)

    1 小泉朝子(早稲田大学大学院)

    「Macmillan’s Cranford Seriesの誕生」

    1890年代、第二次挿絵本ブームが到来した。この時期、Macmillanが出版した挿絵本シリーズ、'Cranford Series' は、ノスタルジックな画風で商業的な成功をおさめ、シリーズ名に冠されたGaskellのCranfordも1891年に刊行されるや、大好評を博した。今回の発表では、1890年代におこった十八世紀リバイバルと、この 'Cranford Series' がどのように関わっていたのか、Gaskellの作品をふまえつつ、考察したい。

    2 中村吏花(佐賀大学)

    Cousin Phillis における親子関係」

    Cousin Phillis は片田舎の素朴な娘フィリスが初めて恋をし、それが失恋に終わるまでの経緯の記録が主な筋立てとなっている。フィリスは悲恋を乗り越えて大人へと成長するのだが、彼女が経験する苦悩は単に恋した相手ホールズワースとの関係によるものではなく、両親との親子関係によってもたらされるところが大きい。本発表では主人公フィリスと語り手ポールそれぞれの親子関係を対比させながら、作品を分析していきたい。

    3 矢次 綾(宇部工業高等専門学校)

    「短編小説における“odd women”の同胞意識」

    Gaskellの短編小説には多くの "odd women" が登場する。その中でも取り分け顕著なのが、配偶者に恵まれずとも同性との関わりの中に自らの存在意義を見出し、生きる希望を獲得していく女性たちである。本発表では、"Libbie Marsh's Three Eras"、"Half a Life-time Ago"、 "The Manchester Marriage" などに登場する "odd women"を通して、Gaskellが同時代の女性たちに何を伝えようとしたのかを考察していく。

    シンポジウム(13:00):「『メアリ・バートン』再読」

    司会:直野裕子(甲南女子大学)

    マンチェスターの工場労働者の悲惨な生活状況をリアルに描き、特に前半で圧倒的な存在感を示す人物ジョン・バートンを創造しただけでも、ギャスケルの作家としての力量は高く評価されるべきである。しかし、『メアリ・バートン』を一つの作品として見た場合、批判される点も多く、社会問題小説か、家庭小説か、という論議は今もなお続いている。一方、ギャスケル最初のこの長編小説には、後の多くの作品へと実っていく種々様々の萌芽が見られ、それを跡付けるのも興味深いことである。このシンポジウムでは、あえて包括的なテーマを決めずに、それぞれの講師が最も興味をもっていることについて、自由に発表することにした。

    1 講師:鈴木美津子(大阪女子大学)

    「労働者階級の表象 ―― 同時代の社会問題小説と比較して」

    『メアリ・バートン』における労働者階級の表象に、より具体的には、団結した集団の労働者の表象に、エリザベス・ギャスケルのいかなる意識が反映されているのかを、同時代の社会問題小説、例えばディズレリィの『シビル』(1845)、ジョージ・エリオットの『フィーリックス・ホルト』(1866)などと比較しつつ、また時にはカーライルの『フランス革命』(1837)も援用しつつ、検証する。

    2 講師:大野龍浩(熊本大学)

    Mary Barton as a Tale of Manchester Life, Not of John Barton」

    この発表は、Mary Bartonを社会問題小説ととらえることに疑問を呈するものです。その根拠は、作中人物の登場頻度を統計的に調べた結果あきらかになる、「もっとも多く登場するのはMaryであり、父Johnではない」という客観的事実にあります。 「"John Barton is my hero."という作者自身の告白をどう説明するのか」、「文学の分析に数学はなじまない」などの反論が予想されますが、RuthNorth and Southについて調べた結果に言及しながら、わたしの考えを述べたいと思います。

    3 講師:直野裕子(甲南女子大学)

    「母性の強調 ―― そしてアリス・ウィルスンのこと」

    19世紀に活躍した他の女性作家と比べた場合、ギャスケルの一番の特徴は、母性を前面に打ち出したことであろう。彼女の言う母性的なものは、子供を産み育てる母親だけにあるのではない。また女性だけにあるのでもない。この母性という面から見ても、アリス・ウィルスン、ジョブ・リー、ジェイン・ウィルスンの3人は、この小説で重要な役割を果たしていると思われる。発表では、主としてアリス・ウィルスンについて論じてみたい。

    4 講師:松岡光治(名古屋大学)

    「ギャスケルのユーモア ―― その萌芽と特質」

    この小説では、都会の労働者の生活に関して陰鬱な場面が数多く細部描写されるが、後の田園小説で進化を見せる喜劇的息抜きや日常生活の些細な事柄に対する異常な関心といったユーモアの場面もまた少なくない。発表では、ギャスケルのユーモアの特質がペイソスとコメディーの融合にあることの意味、そのユーモアが主として平凡な人々の卑近な例を題材にしている理由、そしてキリスト教における赦しとの関係などを論じる予定である。

    講 演(15:30)

    司会:小池 滋(東京都立大学名誉教授)

    久田晴則(愛知教育大学教授)

    「Dickensと住まい――Furnival’s Inn, Doughty Streetを中心に」

    懇親会(17:00)

    大手前大学アートセンター(会費は4,000円)

    * 一般の方の来聴も歓迎します。

第13回大会

  • 日時:2001年10月7日(日) 午前10時30分より
  • 会場:実践女子大学・本館4階AVホール
    191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 042-585-8867
  • プログラム

    総 会(10:30)総合司会:波多野葉子(東京家政学院筑波女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:多比羅眞理子

    研究発表(11:30)

    司会:長瀬久子(静岡県立大学)

    1 安原陽子(広島大学大学院博士課程)
    「『メアリ・バートン』における共感と秩序形成」

    2 木村正子(関西学院大学大学院研究員)
    Sylvia's Lovers における悲劇性 -- 言葉を奪われる人たち」

    3 閑田朋子(日本大学文理学部助手)
    「原 Mary Barton

    シンポジウム(13:20):「『ルース』を読む -- 女性と教育」

    司会:阿部美恵(松蔭女子大学)

    1 講師:阿部美恵(松蔭女子大学)
    「ルースをめぐる人たち」

    2 講師:島 高行(実践女子大学)
    「『ルース』と『パミラ』」

    3 講師:多比羅眞理子(実践女子大学)
    「ギャスケルとF・ナイチンゲール」

    4 講師:諸坂成利(日本大学)
    「『ルース』における《近代》」

    講 演(15:40)

    司会:金丸千雪(九州女子大学)

    巽 豊彦(上智大学名誉教授):「『ルース』-- 結末の謎」

第12回大会

  • 日時:2000年10月7日(日) 午前10時半より
  • 会場:実践女子大学・本館4階AVホール
    191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 042-585-8867
  • プログラム

    総 会(10:30)総合司会:林 芳子(神戸女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:多比羅眞理子

    研究発表(11:00)

    司会:東郷 裕(昭和薬科大学)

    1 中村みどり(実践女子大学)
    Wives and Daughters の魅力

    2 宮田裕三(共愛学園前橋国際大学)
    North and South に見られる自己と他者の関係

    3 長瀬久子(静岡県立大学)
    The Life of Charlotte Brontë という小説

    シンポジウム(13:30)
    「女性のしごとと自立 -- ギャスケルの場合 --」

    司会:鈴江璋子(実践女子大学)

    • 講師:足立万寿子(ノートルダム女子大学)
      "Libbie Marsh's Three Eras" と "Half a Lifetime Ago"
    • 講師:宇田朋子(聖徳大学短期大学部)
      Mary Barton
    • 講師:小柳康子(実践女子大学)
      社会の矛盾と改革プログラム
    • 講師:鈴江璋子(実践女子大学)
      Sylvia's Lovers における閉塞

    講 演(16:00)

    司会:川上真巳子(駒澤女子大学)

    青山誠子
    共生と孤高 -- E・ギャスケルとC・ブロンテ --

第11回大会

  • 日時:1999年10月3日(日) 午後1時より
  • 会場:実践女子大学・香雪記念館
    191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 042-585-8815
  • プログラム

    総 会(1:00)総合司会:足立万寿子(ノートルダム清心女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:多比羅眞理子

    研究発表(1:30)

    司会:金丸千雪(九州女子短期大学)

    1 川上真巳子(駒沢女子大学)
    『ルース』のイノセンス

    2 諸坂成利(麗澤大学)
    明治期におけるギャスケルの受容、あるいは日本におけるギャスケル

    3 松岡光治(名古屋大学)
    『メアリ・バートン』における語りの技法と主題

    講 演(3:30)

    司会:朝日千尺(近畿大学)

    松村昌家(大手前女子大学教授)
    ヴィクトリア朝の針子哀史 --「シャツの歌」から『ルース』へ --

第10回大会

  • 日時:1998年10月10日(金) 午後1時より
  • 会場:実践女子大学本館441教室
    191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0318
  • プログラム

    総 会(1:00)総合司会:阿部美恵(松蔭女子短期大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:事務局

    研究発表(1:30)

    第1部(1:30)司会:中村みどり(実践女子大学)

    1 市川千恵子(お茶の水女子大学大学院)
    『妻たちと娘たち』(Wives and Daughters)における「二人の母親」というテーマの考察

    2 関口章子(北里大学)
    Cranford の笑劇とペーソスの間

    第2部(2:30)司会:松岡光治(名古屋大学)

    1 大野龍浩(熊本大学)
    Which Is the Protagonist, John or Mary?: Mary Barton's Structure

    2 林 芳子(神戸女子大学)
    劇化された『メアリ・バートン』

    講 演(3:40)

    司会:小池 滋(東京女子大学)

    Andrew Sanders(ダラム大学教授)
    Gaskell's Serialized Novels in Context

第9回大会

  • 日時:1997年10月10日(金) 午後1時より
  • 会場:実践女子大学本館441教室
    191-8510 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0318
  • プログラム

    総 会(1:00)総合司会:木村晶子(早稲田大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:事務局

    研究発表(1:30)

    第1部(1:30)司会:鈴江朋子(聖徳大学短期大学部)

    1 東郷 裕(成城大学大学院)
    The Life of Charlotte Brontë から Jane Eyre を再考する」

    2 阿部美恵(松蔭女子短大)
    The Moorland Cottage について--愛の問題を中心に」

    第2部(2:30)司会:波多野葉子(東京家政学院筑波女子大学)

    1 金丸千雪(九州女子短期大学)
    「近代における『家事労働』の意味--"Bessy's Troubles at Home" を中心として」

    2 足立万寿子(広島文教女子大学)
    My Lady Ludlow 再考」

    講 演(3:40)

    司会:大島一彦(早稲田大学)

    川本静子(津田塾大学)
    「ヒロインとしてのフォールン・ウマン--ルースの場合」

第8回大会

  • 日時:1996年10月27日(日) 午後1時より
  • 会場:実践女子大学
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(1:00)司会:大野龍浩(熊本大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    研究発表(1:30)

    第1部(1:30)司会:阿部美恵(松蔭女子短期大学)

    1 中山恵美子(宝仙学園高等学校)
    Cranford について」

    2 杉村 藍(名古屋女子短期大学)
    「『ジェイン・エア』の戦後批評におけるギャスケル夫人の影響」

    第2部(2:30)司会:金丸千雪(九州女子短期大学)

    1 朝川真紀(国際短期大学)
    Mary Barton における社会と個人」

    2 波多野葉子(東京家政学院筑波)
    「『ルース』と家庭のイデオロギー」

    講 演(3:40)

    司会:斎藤南子(和洋女子短期大学)

    野島秀勝(お茶の水女子大学名誉教授)
    「今 なぜ ギャスケルを読むのか」

第7回大会

  • 日時:1995年10月15日(日) 午後1時より
  • 会場:実践女子大学 本館441教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(1:00)司会:松原恭子(神戸女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    研究発表(1:30)

    第1部(1:30)司会:中村美絵(津田塾大学)

    1 桜井睦子(青山学院大学院生)
    North and South--男女逆転による様々な和解」

    2 相川暁子
    Mary Barton と聖句」

    第2部(2:30)司会:松岡光治(名古屋大学)

    1 木村晶子(早稲田大学)
    「ギャスケルのヒロインと病い」

    2 鈴木三津子(山口大学)
    「ルソー的女子教育の欠陥--HelenWives and Daughters

    講 演(3:40)

    司会:東郷秀光(慶応大学)

    Christine Alexander(ニュー・サウス・ウェルズ大学準教授)
    「The Biographer Vindicated: Mrs Gaskell and the Brontes」

第6回大会

  • 日時:1995年10月**日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子大学 本館441教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(1:00)司会:多比羅眞理子(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議・会計報告・他

    研究発表(1:30)

    第1部(1:30)司会:石塚裕子(神戸大学)

    1 松本智美
    Cranford--平和をもたらす使者となって」

    2 佐野智子(文化女子大学付属杉並高校)
    「女性作家としてのギャスケル--『シャーロット・ブロンテ伝』が語る女性自身」

    第2部(2:30)司会:直野裕子(甲南女子大学)

    1 金丸千雪(九州女子短期大学)
    「ギャスケルの『ルース』と一葉の『大つごもり』対比研究--共感から実践へ」

    2 足立万寿子(明の星女子短期大学)
    「"The Old Nurse's Story" の娯楽性と倫理性」

    講 演(3:**)

    司会:巽 豊彦(東京工科大学)

    小野寺健(横浜市立大学)
    「エリザベス・ギャスケルにおける保守と革新」

第5回大会

  • 日時:1993年10月**日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子大学 本館***教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(**:00)司会:中村みどり(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議:会計報告・役員改選・他

    研究発表(**:30)

    第1部(**:30)司会:伊達安子(明海大学)

    1 杉村 藍(駒澤大学院生)
    「『ジェイン・エア』批評に見るギャスケル夫人の影響」

    2 中村美絵(津田塾大学)
    「鏡の中の生霊--"The Poor Clare" 小論--」

    第2部(**:30)司会:中村祥子(桃山学院大学)

    1 諸坂成利(麗澤大学)
    「ベリンガム擁護」

    2 石塚裕子(神戸大学)
    「ギャスケル作品に見る the Mediterranean passion の描かれ方」

    講 演(**:40)

    司会:足立万寿子(明の星女子短期大学)

    近藤いね子(津田塾大学)
    「Mrs Gaskell とイギリス小説の伝統」

第4回大会

  • 日時:1992年10月18日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子大学 本館***教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(13:00)司会:鈴江璋子(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    報告・審議

    研究発表(13:30)

    第1部(13:30)司会:木村晶子(一橋大学)

    1 塚田喜美(昭和女子大学院生)
    「ルースの涙 Purification の彼方へ」

    2 小林朋子(お茶の水女子大学院生)
    「メアリの選択 Mary Barton について」

    第2部(**:30)司会:林 芳子(神戸女子大学)

    1 足立万寿子(明の星女子短期大学)
    「"Lizzie Leigh" にみられる信仰」

    2 伊達安子(明海大学)
    「ルースに見る母性享受の姿勢」

    講 演(15:30)

    司会:松原恭子(神戸女子大学)

    朝日千尺(園田学園女子大学)
    「白雪よ永久に--ルースに対するギャスケル夫人の思い」

第3回大会

  • 日時:1991年10月12日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子学園渋谷校舎
  • プログラム

    総 会(13:00)司会:鈴江璋子(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    審議・他

    研究発表(13:30)

    第1部(13:30)司会:阿部美恵(松蔭女子短期大学)

    1 相川暁子(実践女子大学院生)
    Wives and Daughters と Nursery Rhyme」

    2 芦澤久江(駒澤大学院生)
    「ギャスケル夫人から見たエミリ・ブロンテの肖像」

    第2部(**:30)司会:大野龍浩(愛媛大学)

    1 多比羅真理子(日の出学園高校)
    「短篇 "Lizzie Leigh" について」

    2 木村晶子(一橋大学)
    「『北と南』について」

    講 演(15:30)

    司会:大島一彦(早稲田大学)

    中岡 洋(駒澤大学)
    「ギャスケルとブロンテをめぐって」

第2回大会

  • 日時:1990年10月12日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子大学 本館***教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(13:00)司会:沢井 勇(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    挨拶:吉川正己(実践女子大学学長)

    審議・他:役員改選・会計報告等

    研究発表(13:30)

    第1部(13:30)司会:東郷秀光(慶応大学)

    1 吉沢史江(成徳学園高校)
    「『従妹フィリス』における自然とフィリスについて」

    2 川満 昇(東海大学付属浦安高校)
    「"Right at Last" における夫婦愛--色彩と心理的階級のプリズム--」

    第2部(**:30)司会:朝日千尺(園田学園女子大学)

    1 阿部美恵(松蔭女子短期大学)
    「Elizabeth Gaskell と George Eliot -- Mary BartonAdam Bede を中心に」

    2 能沢慧子(文化女子大学)
    「『クランフォード』における服装描写からみたエリザベスk・ギャスケルの一つの思想」

    講 演(15:50)

    鈴江璋子(実践女子大学)

    Prof. Arthur Pollard
    "Mrs Gaskell's Young Women"

第1回大会

  • 日時:1989年10月15日(*) 午後*時より
  • 会場:実践女子大学 本館***教室
    191 東京都日野市大坂上4-1-1 TEL 0425-85-0311
  • プログラム

    総 会(13:00)司会:渡辺 普(実践女子大学)

    開会の言葉:山脇百合子(日本ギャスケル協会会長)

    挨拶:吉川正己(実践女子大学学長)

    報告

    研究発表(13:40)

    第1部(13:30)司会:斉藤南子(和洋女子短期大学)

    1 相川暁子(実践女子大学院生)
    Mary Barton における死の場面について」

    2 小松原みどり(松蔭女子短期大学)
    「「異父兄弟」を中心に」

    第2部(**:30)司会:朝日千尺(園田学園女子大学)

    1 中村美絵(津田塾大学)
    「「魔女ロイス」に見る集団妄想の恐怖」

    2 大野龍浩(愛媛大学)
    Sylvia's Lovers における「波」」

    講 演(15:50)

    司会:中岡 洋(駒澤大学)

    小池 滋(東京女子大学)
    「エリザベス・ギャスケル夫人とディケンズ」

 
© The Gaskell Society of Japan
All rights reserved.